2010年09月21日
☆ 明日は中秋の名月
明日、9月22日は中秋の名月です。
・・・でも、満月ではないんです。
今月の満月は明後日の9月23日。
いつも不思議に思っていたこと。
中秋の名月が満月とは限らない、
ということについて知りたくて、調べてみました。
毎年12ないしは13回の満月があるのに、
なぜか特別扱いされるのが中秋の名月ですね。
「八月十五日」と書いて「なかあき」と読む名字の方がいらっしゃるそうですが、
「なかあき」=「中秋」
のことで、昔から八月十五日の月を「中秋の名月」と呼んできました。
一年には「春夏秋冬」の四季があります。
旧暦では三ヶ月毎に季節が変わり、
「一・二・三月」は春、「四・五・六月」は夏、
「七・八・九月」は秋、「十・十一・十二月」は冬、と分けられます。
そしてそれぞれの季節に属する月には
初・中・晩 あるいは、孟・仲・季
の文字をつけて季節をさらに細分するのに使いました。
たとえば 旧暦四月は「初夏」あるいは「孟夏」となります。
※ 孟・仲・季の文字は中国では兄弟の年の順を表す場合に用いられ、
孟は年長者、仲は真ん中、季は末っ子を表します。
この季節の細分によれば、
「八月」は秋の真ん中で「中秋」あるいは「仲秋」となります。
旧暦は太陰暦の一種ですから日付はそのときの月齢によく対応します。
月の半ばである15日はだいたいにおいて満月になりますから、
「十五夜の月」 = 「満月」
と考えられるようになりました。
古くから日本には八月十五日に秋の澄んだ空に昇る満月を鑑賞する風習があり、
このときの月を「中秋の名月」と呼ぶようになりました
秋は収穫の時期でもありましたので、
その年の収穫物を月に供える風習が各地に残っています。
「芋名月」などの呼び名は ここから生まれたものだと考えられます。
「芋」は、「いもにーちゃん」のように使って
「冴えない」という意味にとられることもあるので芋名月では
「冴えない月?」みたいな印象を受けそうですが、違うのですね。
現在、月見団子を供えるのも、芋を供えた風習の変形だと考えられています。
お団子は芋の代わりなのです。
さて、実際の旧暦八月十五日の中秋の名月を調べてみると、
実は満月でないことが多いのです。
どうしてなのでしょうか?
1.旧暦1日(ついたち)の決め方
旧暦の1日は「朔(新月)となる瞬間を含んだ日」ですので、
0時0分に朔となる日も、23時59分になる日も同じく「一日」になります。
これを考慮すると旧暦15日の月齢は、最小13.0,最大15.0,平均14.0となります。
2.朔から望までの日数(平均)
朔(新月)から望(満月)までの平均日数は、約 14.76日で、
これが本当の満月の月齢の平均となります。
これは 1の旧暦15日の月齢平均より0.76日分だけ長い値です。
このため、実際の満月は旧暦15日より遅れる傾向があります。
3.朔と望までの実際の日数
月の軌道が円でないなどの理由から、
朔から望までの日数は約13.8~15.8日の間で変化します。
上記1~3の理由が絡み合って、旧暦15日と満月の日付が一致しないことがあります。
長い目で見れば、1,2の理由から実際の満月は旧暦15日に較べて
約0.76日後にずれるはずです。
表に示した10年間の日付のずれを平均すると「+0.8日」となり、
理論通りずれていることが確認できます。
「中秋の名月」は一種のお祭りですから厳密に満月であることが必要なのではなくて、
「八月の十五夜の月」として誰でもその日がわかることが重要なのです。
やはり中秋の名月は「十五夜お月様」でなくてはなりませんね。
この写真ではススキとお団子が飾られていますが、
沖縄では伝統的にフチャギを飾って頂きますね。
フチャギとは、沖縄でお月見の時に食べる餅菓子のことで、
白い餅のまわりに小豆がくっついています。
本来、小豆は甘くなくあっさりと塩味で仕上げてありましたが、
最近では甘い味の小豆がくっついている場合もあります。
コレです
ちなみに私は
甘い小豆のが好き
・・・でも、満月ではないんです。
今月の満月は明後日の9月23日。
いつも不思議に思っていたこと。
中秋の名月が満月とは限らない、
ということについて知りたくて、調べてみました。
毎年12ないしは13回の満月があるのに、
なぜか特別扱いされるのが中秋の名月ですね。
「八月十五日」と書いて「なかあき」と読む名字の方がいらっしゃるそうですが、
「なかあき」=「中秋」
のことで、昔から八月十五日の月を「中秋の名月」と呼んできました。
一年には「春夏秋冬」の四季があります。
旧暦では三ヶ月毎に季節が変わり、
「一・二・三月」は春、「四・五・六月」は夏、
「七・八・九月」は秋、「十・十一・十二月」は冬、と分けられます。
そしてそれぞれの季節に属する月には
初・中・晩 あるいは、孟・仲・季
の文字をつけて季節をさらに細分するのに使いました。
たとえば 旧暦四月は「初夏」あるいは「孟夏」となります。
※ 孟・仲・季の文字は中国では兄弟の年の順を表す場合に用いられ、
孟は年長者、仲は真ん中、季は末っ子を表します。
この季節の細分によれば、
「八月」は秋の真ん中で「中秋」あるいは「仲秋」となります。
旧暦は太陰暦の一種ですから日付はそのときの月齢によく対応します。
月の半ばである15日はだいたいにおいて満月になりますから、
「十五夜の月」 = 「満月」
と考えられるようになりました。
古くから日本には八月十五日に秋の澄んだ空に昇る満月を鑑賞する風習があり、
このときの月を「中秋の名月」と呼ぶようになりました
秋は収穫の時期でもありましたので、
その年の収穫物を月に供える風習が各地に残っています。
「芋名月」などの呼び名は ここから生まれたものだと考えられます。
「芋」は、「いもにーちゃん」のように使って
「冴えない」という意味にとられることもあるので芋名月では
「冴えない月?」みたいな印象を受けそうですが、違うのですね。
現在、月見団子を供えるのも、芋を供えた風習の変形だと考えられています。
お団子は芋の代わりなのです。
さて、実際の旧暦八月十五日の中秋の名月を調べてみると、
実は満月でないことが多いのです。
どうしてなのでしょうか?
1.旧暦1日(ついたち)の決め方
旧暦の1日は「朔(新月)となる瞬間を含んだ日」ですので、
0時0分に朔となる日も、23時59分になる日も同じく「一日」になります。
これを考慮すると旧暦15日の月齢は、最小13.0,最大15.0,平均14.0となります。
2.朔から望までの日数(平均)
朔(新月)から望(満月)までの平均日数は、約 14.76日で、
これが本当の満月の月齢の平均となります。
これは 1の旧暦15日の月齢平均より0.76日分だけ長い値です。
このため、実際の満月は旧暦15日より遅れる傾向があります。
3.朔と望までの実際の日数
月の軌道が円でないなどの理由から、
朔から望までの日数は約13.8~15.8日の間で変化します。
上記1~3の理由が絡み合って、旧暦15日と満月の日付が一致しないことがあります。
長い目で見れば、1,2の理由から実際の満月は旧暦15日に較べて
約0.76日後にずれるはずです。
表に示した10年間の日付のずれを平均すると「+0.8日」となり、
理論通りずれていることが確認できます。
「中秋の名月」は一種のお祭りですから厳密に満月であることが必要なのではなくて、
「八月の十五夜の月」として誰でもその日がわかることが重要なのです。
やはり中秋の名月は「十五夜お月様」でなくてはなりませんね。
この写真ではススキとお団子が飾られていますが、
沖縄では伝統的にフチャギを飾って頂きますね。
フチャギとは、沖縄でお月見の時に食べる餅菓子のことで、
白い餅のまわりに小豆がくっついています。
本来、小豆は甘くなくあっさりと塩味で仕上げてありましたが、
最近では甘い味の小豆がくっついている場合もあります。
コレです
ちなみに私は
甘い小豆のが好き
Posted by ☆ キララ ☆ at 10:10│Comments(0)
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